日本の投資家の信頼が回復

(マレーシア)リム・グアンエン財務相は2月11日、マレーシアの政府系投資機関ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)スキャンダルへの対処を判断材料にして日本の投資家はマレーシアに対する信頼を回復しつつあり、投資にも前向きになっているとの見方を示した。サムライ債発行について説明するため2月上旬に日本を訪問したリム財務相は、日本の投資家との会談からそうした感触を得たと語った。
 財務相は「日本の投資家は1MDBスキャンダルを恐れて投資をためらっていたが、不祥事に対してしかるべき措置がとられているのをみて、マレーシアに戻ることを希望している」と指摘。「日本以外にも中国などの国からの投資を呼び込みたい」との希望を表明した。
 財務相はまた、マレーシアの2018年の工業生産指数が前年比3・1%の伸びを示したことを背景に、19年の経済成長が改善する見込みだとの楽観的な見通しを示した。
 このほか、18年の輸出額が1兆リンギの大台に迫ったことや貿易黒字が前年比22%増の1200億リンギに達したこと、インフレ率が過去9年間で最低の1%におさまったことなどの経済指標をあげ、経済成長を促す兆しがみえてきているとの期待感を表明。
 世界経済に不安感を与えている米中間の貿易戦争についても、短期的にはマレーシアに利益をもたらすのではないかとの楽観的な見方を示している。
(2月11日ベルナマ通信)

広告

16人からなる経済行動審議会を設立

(マレーシア)マハティール首相は2月11日、首相をはじめ経済や財政にかかわる主要閣僚を中心とした、16人のメンバーで構成される経済行動審議会(Economic Action Council)を設立、経済や財務、国民の福祉に関わる政策を審議し決定していく方針を打ち出した。持続可能な経済成長や富の公平な分配を促し、活性化させるとともに国民の福利厚生をさらに向上させていくのが、この審議会の目標。 
 また審議会では、生活費や雇用、貧困、住宅所有などに関する事項について検討、審議していく。
 マハティール首相は前回首相を務めた際に、アジア経済危機に直面したことを受け、1998年に国家経済行動審議会(NEAC)を設立、過去30年で最悪の経済停滞からマレーシアを脱出させるべく舵取りを委託した経験がある。今回の審議会もNEACと同様の機能を果たすことが期待されている。
 経済行動審議会を構成するメンバーは以下の通り。
●マハティール首相
●アズミン・アリ経済相
●リム・グアンエン財務相
●ダレル・リーキン通産相
●バル・ビアン建設相
●ムハメド・アブドゥル・カリド首相府経済顧問
●ラフィダ・アジズ元通産相
●ゼティ・アクター/プルモダラン・ナショナル会長
●ジョモ・クワメ・スンダラム著名人協議会メンバー
●タイ・アーレック/パブリック・バンク頭取兼最高経営責任者
●ハスニタ・ハシムMARA(国民信託会議)会長
●シリーン・アン・ザハラ・ムヒウディーン/ブルサ・マレーシア非常任会長
●ムニール・アブドゥル・マジド/ASEANビジネス諮問会議マレーシア担当会長
●バー・トニーことアマニ・ウィリアム・ハント・アブドラー弁護士
●ポール・セルバラジ/Fomca(マレーシア消費者協会連合)事務局長
●ニザム・マーシャー/Masa学院理事
(2月12日スター)

ガン専門医はわずか115人

(マレーシア)厚生省のデータによれば、マレーシア人女性の9人のうち1人、男性の10人のうち1人がガンを患い、ガン患者の60%近くがステージ3およびステージ4で検出されるというのがマレーシアの現状だ。こうした中、ガン対策を講じる厚生省にとって、克服すべき別のハードルとなっているのがガン専門医の不足である。
 2018年末時点のマレーシアのガン専門医は115人で、17年から5人しか増えていない。このうち大学病院を含む政府系病院の医師が42人、私立病院で働く医師は73人となっている。
 同省によれば、人口100万人あたりのガン専門医の理想的な数は8〜10人だが、マレーシアの現状は100万人あたり3・4人と半分にも達していない。
 ガン専門医の不足対策として同省は、海外で働いているマレーシア人医師の帰国を促したり、国内でガン治療学部に進む学生を増やすなどの対策をとり、少しずつ成果が表れつつある。
 一方、オーストラリアの世界保健ジョージ研究所による東南アジア諸国連合(ASEAN)におけるガン治療費用調査によれば、マレーシアのガン患者の45%が財政的な困難に直面しているという問題もある。
 厚生省は、世界保健機関が喫煙や運動不足、不健全なダイエット、アルコールの過剰な摂取といった行動を転換することで、ガンの30~50%は予防可能との見方を示しているとして、不健康な慣習をやめるよう呼びかけている。
(2月2日スター)

閣僚に学歴詐称の疑いが浮上

(マレーシア)マルズキ・ヤフヤ副外相に学歴詐称の疑いが浮上したのに続き、希望連盟政権の閣僚や州首相、州議会議員にも疑惑が飛び火、同政権の清廉さや信用を揺るがす事態になっている。
 疑惑騒動のきっかけをつくったマルズキ副外相は、遠隔学習プログラムを通じて英国のケンブリッジ大学の学位号を取得したと主張していたが、2月上旬に学歴詐称ではないかと警察に告発されたことを受け、実際には米国のケンブリッジ国際大学の学位を取得したことを認めるにいたった。同大学は、金銭と引き換えに「学位」を授与する高等教育機関との疑いを持たれている大学として知られる。
 副外相に続き、モハメド・サブ国防相、ズライダ・カマルディン住宅・地方自治体相、ジョホール州のオスマン・サイパン州首相、ペラ州のポール・ヨン・チューキョン行政議員にも学歴詐称疑惑が浮上、高い清廉性の追求を掲げる希望連盟政権に影を投げかけた。それぞれに浮上した疑惑は以下の通り。
●モハメド・サブ国防相:マラ工科大学(UiTM)で料理学の学位偽装疑惑。本人は「UiTMを放校処分になっているので、同大学で学位を取得したと言ったことはない」と反論。
●ズライダ・カマルディン住宅・地方自治体相:国立シンガポール大学(NUS)の学位取得の詐称疑惑。「自分ではNUSを卒業したとは言っていないし、NUSの卒業生であると表記するようほかの人に委任したこともない」というのが本人の弁。
●ジョホール州のオスマン・サイパン州首相:1985年にマレーシア・プトラ大学で会計学の学位を取得したというのは学歴詐称ではないとの疑いが浮上。本人はこの件についてコメントをせず。
●ペラ州のポール・ヨン・チューキョン行政議員:米国ハワイのアカマイ大学で経営学修士号(MBA)を取得したというのは詐称ではないかとの疑惑。同大学は、金銭と引き換えに「学位」を授与する大学として知られていることがその背景にある。本人は、MBA認定は本物で、大学の卒業式にも出席したと主張。

 こうした疑惑が浮上する中、野党連合・国民戦線を中心に当該閣僚や議員などの辞任を求める声も出ている。また「政治家はテクノクラートである必要はないので、学位を取得していないということ自体には問題はない。しかし、学位を偽装したり学歴を詐称することは許されないこと。学歴詐称が濃厚なマルズキ副外相のような人物が辞任しないのであれば、希望連盟政権の評判を損なうことになるだろう」(ペナン研究所の政治学者ウォン・チンフアットさん)との指摘も。
 マレーシア・イスラム科学大学イスラム法(シャリア)・法学部のムザファー・シャー上級講師は「認定証や文書の偽造は、当人のキャリアに終止符を打つ可能性がある重大な不祥事であるばかりではなく、犯罪行為ともみなされかねない。当人が所属する組織の評判や提供するサービスにも差しさわりをおよぼしかねないので、学歴詐称や文書偽造といった事案には妥協は許されない」と厳しい見方を示した。
 世論調査機関イルハム・センターがマレー人2614人を対象に実施した調査では、希望連盟の政権獲得後5カ月間の業績を是認しないとの回答が約60%を占めるなど、マレー人の間では希望連盟政府に対する不満感が広がっているが、このたびの学歴詐称疑惑によりさらに不信感が高まりそうだ。
(2月11日ST、スター、サン)

実業家を誘拐、16人を逮捕

(マレーシア)ジョホール州で誘拐犯16人が逮捕された。同州警察の発表によれば、1月27日午前7時ごろ、イスカンダル・プテリ地区のジャラン・ゲラン・パタで友人と一緒にジョギングをしていた実業家(57)が誘拐された。
 誘拐犯は、シンガポールに野菜を輸出するビジネスをしているというこの被害者と友人を待ち伏せ、威嚇発砲のあと、男性を連れ去った。友人が通報し、警察が捜査に乗り出した。
 誘拐犯は身代金180万リンギ(約5000万円)を要求、身代金を家族が支払ったあと、男性は31日に解放された。その後、警察は女3人を含む16人を次々に逮捕し、事件を解決した。回収された身代金は10万8188リンギだけで、警察が残りを捜している。
 16人のうち4人は暴力団「ギー・ティオンセン」と「アーホー」の組員、ひとりは「ギー・ティオンセン」の組長という。
(2月8日スター)

赤ちゃんを空中に放り投げ、ロシア人夫婦逮捕

(マレーシア)クアラルンプール市警察は2月4日、ジャラン・ラジャ・アブドラで我が子(赤ちゃん)を振り回すパフォーマンスをした大道芸のロシア人夫婦(28歳、27歳)を逮捕した。KL市警のマズラン・ラジム本部長が記者会見で発表した。
 この夫婦は2月1日、タイからマレーシアに入国し、大道芸を披露して稼いでいた。問題のパフォーマンスは生後6カ月の赤ちゃんの両足を持って上に放り上げ、空中でキャッチするというもの。見物人がそのもようを撮影し、90秒のビデオ映像を動画サイトに投稿した。これを見た警察が問題視し夫婦を逮捕した。
(2月1日スター)

高齢者運転の軽乗用車、銀行に突進

(マレーシア)2月2日午前9時15分ごろ、ジョホール州クライの銀行に、男性(78)が運転する軽乗用車が突っ込んだ。
 玄関のガラスドアを突き破り、柱や壁にぶつかったあと止まった。付近にいた客ひとりと警備員がけがをした。かすり傷一つ負わなかった男性は「ブレーキとアクセルを踏み間違った」と話しており、警察が原因を調べている。
(2月1日スター)