7月30日、新国王が即位

(マレーシア/社会) 7月30日午前、イスタナ・ネガラでパハン州スルタンであるアル・スルタン・アブドゥラ・リ・アヤトゥディン・アル・ムスタファ・ビラー・シャー王が第16代マレーシア国王に、そして王妃のトゥンク・アジザ・アミナ・マイムナ・イスカンダリア・イスカンダル殿下が国王妃に即位した。
 式典にはマハティール首相を始めとする閣僚や政府高官、各国大使、実業界リーダー、国内外の著名人など多数が列席し、厳かかつ華やかな雰囲気の中で即位の儀礼が執り行われた。
(7月30日 The Star)

第一次産業相が投資使節団を率いてインドを訪問

(マレーシア/経済) テレサ・コック第一次産業相が投資使節団を率いてインドを訪問中だ。7月29日から5日間の日程でインド公式訪問中の使節団は国内のパームオイルとゴム関連の業者から構成され、インドとマレーシアのさらなる経済協力関係の発展を目指し、さらにパームオイル及びゴム関連産業での投資機会と新規市場開発の発展も主任務としている。
 2018年、インドは第3位のマレーシア産パームオイル及びパームオイル関連製品の輸入国で、輸出実績全体の10.1%、68億4000万リンギを輸入した。ゴム産業では、インドはゴム及びゴム関連製品4億7656万リンギ相当を輸出しており、これはマレーシアのゴム及びゴム関連製品輸出実績の1.5%を占めている。
(7月30日 The Star)

MIERが2019年GDP成長率予測を4.6%に上方修正

(マレーシア/経済) 独立系シンクタンクであるマレーシア経済研究所(MIER)が2019年の前年比GDP成長率予測を4.5%から4.6%に上方修正した。
修正は予測モデルを変更したためとのことで、MIERのカマル・サリ所長は「上方修正という形だが、グローバル経済の逆風と市場マインドの悪化という要因から、我々はマレーシア経済の先行きを楽観視していない」と説明した。
 MIERが集計しているビジネス・コンディション指数は2019年第1四半期の94.3%から第2四半期には94.2%に微減した。消費者信頼感指数は2019年第1四半期の85.6ポイントから第2四半期は93ポイントに上昇しているが、消費者の購買意欲は特に住宅や自動車などの高額商品を中心に慎重な態度を示すとMIERは分析している。
(7月29日 The Sun Daily)

マレーシアは麻薬戦争で重大な局面にある

(マレーシア/社会) --警官にも麻薬中毒者が広がり、ほぼ毎週の頻度で麻薬摂取で警官が逮捕されている。麻薬被害の蔓延をふせぐため、マレーシアは麻薬戦争で重大な局面に立たされている。
7月30日、アブドル・ハミド・バドル警察庁長官が7月29日にこのように警告した。さらにアブドル・ハミド警察庁長官はかなりの数の麻薬密造が日常的に摘発されており、新たな主要麻薬供給源としてマレーシアが浮上する可能性が高い点にも強い懸念を表明した。
 今年に入ってから麻薬摂取で逮捕された警察官は約30人であり、事態を重く見たアブドル・ハミド警察庁長官は包括的な取り組みについて政府と協議中だという。
(7月30日 The Star)

パシル・グダンの71工場が違法操業

(マレーシア/経済) ジョホール州パシル・グダンの71カ所の工場が違法に操業していることを確認したと、ジョホール州政府都市福祉・環境委員会のタン・チェンチューン委員長が明らかにした。
 8つの工場が合法的に創業するよう指導され、46工場には違法操業の通知が発行され、悪質な2つの工場の操業が停止された。違法操業の18の工場は州政府所有の敷地に工場を置き、操業に必要な各種ライセンスを保有しているものの州有地で操業していた4つの工場が確認された。またマレー鉄道(KTM)の敷地内で操業する工場7つも確認されたという。
 ジョホール州政府は州内の違法操業の工場の一斉取締り遂行中で、タマン・パシル・プティでは違法のプラスチック再処理工場も摘発されている。工場内のプラスチック廃棄物は製品ラベルから英国より輸入されたものと見られるという。(7月30日 The Star)

「首相は任期を全うして」;PASのハディ総裁

(マレーシア)全マレーシア・イスラム党(PAS)のハディ・アワン総裁は7月30日、マハティール首相が任期を全うすることを支持すると改めて表明した。
 アズミンPKR(人民正義党)筆頭副総裁(経済相)による同じ趣旨の発言について、ハディ氏は「彼はPKR、私はPASに所属している。だから、同じことを言っているわけではない。首相ポストは重要な役職であり、任期を全うし、選挙公約の実現に励むべきだ。靴を取っ替え引っ替えするのとはわけが違う」と語った。
 アズミン氏は、希望連盟が公約に掲げた改革を実行するためマハティール首相が任期を全うすることを希望すると先ごろ語ったばかり。
(7月27日マレーメール)

アブダビのシェイク皇太子がマレーシア訪問

(マレーシア)7つの首長国からなる連邦国家、アラブ首長国連邦(UAE)。その首長国のひとつ、アブダビのシェイク・モハメド・ザイード・アル・ナヒヤン皇太子が7月30日マレーシアを訪問、同日マハティール首相を表敬訪問した。
 UAE国軍の副最高司令官であるシェイク・モハメド皇太子は、第16代アブドゥラ国王の即位式に出席するため、マレーシアを訪問した。
(7月30日サン、ベルナマ)

ペナン水道公社、ケダ州提供の生水を検査

(マレーシア)ペナン水道公社(Perbadanan Bekalan Air Pulau Pinang Sdn Bhd、PBAPP)は、ケダ州のムダ川(Sungai Muda)から供給されている原水(生水)の安全性試験を開始した。PBAPPのジャセニ・マイデンサCEOによると、テストは生水が飲用に適した水であると確認するため。
 ムダ川に廃棄物を違法投棄している者がいるとのレポートがあり、水質に影響が出ていないか(汚染されていないか)確認するため、ペナン州ラハル・ティアン(Lahar Tiang)の取水口で採取された生水を検査する。
 昨年、ペナン州内のサンプル採取ポイント213カ所で採取された処理水のサンプル3182本のテスト結果では、PBAPPの供給している処理水(水道水)はクリーンで安全と認定された。
(7月27日サン、ベルナマ)

<麻薬犯罪>7カ月間に10万6437人を逮捕

(マレーシア)連邦警察本部麻薬犯罪捜査局(NCID)は今年1月から7月25日までの7カ月間に10万6437人を逮捕し、約2億6478万リンギ(約71億5000万円)相当の各種薬物5000キログラム以上を押収した。
 7月30日、NCIDのカリル・カディル局長が発表した。逮捕された10万6437人中、9万9407人はマレーシア人で、残り7030人が外国人だ。
(7月30日サン、ベルナマ)

化粧品販売セフォラ、顧客データが流出

(マレーシア)仏高級ブランド大手LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン傘下の化粧品・香水専門店セフォラ(Sephora)は、マレーシアを含む一部の国・地域で、ネット通販を利用する顧客の個人データが流出したことを7月30日までに明らかにした。
 個人データ漏えいの影響を受けているのはマレーシア、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピン、オーストラリア、香港、ニュージーランドの一部の顧客だ。
 セフォラの東南アジア担当マネージングディレクターのアリア・ゴギ氏によれば、漏洩した情報にはユーザーの姓名、生年月日、性別、Eメールアドレス、などに関するデータが含まれるという。
(7月30日サン、ベルナマ)