教育相兼任せず、新内閣の顔ぶれを発表

(マレーシア)マハティール首相は5月18日、新内閣の顔ぶれを発表した。就任宣誓式(認証式)は21日(月)にクアラルンプールの王宮で催される。
 所属政党別の正副首相を含む閣僚数をみると、ブミプトラ団結党(Pribumi =PPMB)が4人、民主行動党(DAP)4人、人民正義党(PKR)と国民団結党(Amanah=アマナ)が各3人となっている。ただ、ワン副首相が女性事務・福祉相を兼任しており、PKRは実質4ポストを得ている。したがって、配分数はPPMB-PKR-DAP-Amanah;4−4−4−3(15)となる。
 なお、外相や公共事業相(建設相)などはまだ未発表で、今後順次任命される見通し。マハティール首相は内閣の規模(正副大臣数)について、25〜30人を想定していると発表済みだ。

■新内閣の陣容(カッコ内は<所属政党・選挙区>)
1. 首相;マハティール・モハマド
Prime Minister – Tun Dr Mahathir Mohamad (Pribumi – Langkawi)

2. 副首相兼女性事務・福祉相:ワン・アジザ・ワン・イスマイル
Deputy Prime Minister – Datuk Seri Dr Wan Azizah Wan Ismail (PKR – Pandan), who is also Minister of Women and Family Development.

3. 内相;ムヒディン・ヤシン
Home Minister – Tan Sri Muhyiddin Yassin (Pribumi – Pagoh)

4. 教育相;マスズリー・マリク
Education Minister – Dr Maszlee Malik (Pribumi – Simpang Renggam)

5. 地方開発相;リナ・ハルン
Minister of Rural Development – Rina Harun (Pribumi – Titiwangsa)

6. 経済相;モハマド・アズミン・アリ
Minister of Economic Affairs – Datuk Seri Mohamed Azmin Ali (PKR – Gombak)

7. 住宅・地方自治体相;ズライダ・カマルディン
Minister of Housing and Local Government – Datuk Zuraida Kamaruddin (PKR – Ampang)

8. 財務相;リム・グアンエン
Minister of Finance – Lim Guan Eng (DAP-Bagan)

9. 運輸相;ロク・シューフォック
Minister of Transport – Anthony Loke Siew Fook (DAP-Seremban)

10. 情報通信・マルチメディア相;ゴビンド・シン・デオ 
Minister of Communications and Multimedia – Gobind Singh Deo (DAP-Puchong)

11. 人的資源相(労相);M・クラセガラン
Human Resource Minister – M. Kulasegaran (DAP-Ipoh Barat)

12. 国防相;モハマド・サブ
Defence Minister – Mohamad Sabu (Amanah – Kota Raja)

13. 農業・農産相;サラフディン・アユブ
Minister of Agriculture and Agro-Based Industry – Salahuddin Ayub (Amanah – Pulai)

14.厚相;ズルケフリ・アーマド
Health Minister – Dr Dzulkefly Ahmad (Amanah – Kuala Selangor)

教育相は兼任せず

 マハティール首相は前日17日、教育相を兼任すると記者会見で語っていた。しかし、18日、兼任はしないと発表した。兼任をやめた理由は「首相はほかの大臣職、とくに財務相を兼任しない」という希望連盟(PH)の公約を遵守するため、と説明した。
 ただ首相は、「現下、公約に反した行為は慎む。だが、必要となれば、(教育相を)兼務する」と付け加えた。
(5月19日スター)

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バッグや現金を大量押収;前首相宅で

(マレーシア)連邦警察商業犯罪捜査局(CCID)は5月16日夜から17日にかけて、KLにあるナジブ前首相の私邸の一つであるコンドミニアムフラットへの家宅捜索を実施し、高級ブランド・エルメス、グッチ、ルイビトンなどのブランドバッグ284個や、宝石や各国紙幣・現金53万7000リンギ、高級腕時計などが詰まったバッグ72個を押収した。
 マハティール首相は、ナジブ前首相が関与したとされる数十億米ドルの1MDBの資金流用疑惑について徹底捜査を指示ずみで、家宅捜索は捜査の一環とみられる。

6カ所で家宅捜索

 CCIDは、前首相の事務所と首相官邸、それにコンドミニアムフラットやバンガロウハウスなど合わせて6カ所を家宅捜索した。押収品は相当数に達する見込みだ。
 一部メディアは、「CCID 関係者によれば、高級ブランドの靴500足、有名ブランドの衣服1000点が押収された。その数はまだまだ増えそうで、フィリピンのイメルダ(故マルコス大統領夫人)に負けないくらいの贅沢品を所有していた可能性が大きい」と報じている。
 
ナジブ前首相聴取へ

 汚職摘発委員会(MACC) は18日、政府系ファンド「1MDB」から巨額資金を流用した疑惑が持たれているナジブ前首相を聴取する方針を固め、22日に出頭するよう命じた。MACC捜査官が前首相宅に赴き、出頭命令書を手渡したという。英字紙スターほかが報じた。
(5月19日スター)

精神錯乱状態の男、子供3人を刺殺

(マレーシア)ペラ州イポーで5月18日、精神錯乱状態の男(30代)が近隣の民家に押し入り、子供3人を刺し殺し、4人に大けがを負わせる事件が発生した。
 警察の発表では、刃物を所持した男は午後2時ごろ、テルク・インタンのスンガイハジ・ムハンマド・セレコ村の民家に侵入し、屋内にいた母子を襲い、子供3人(5歳、3歳、2歳)を殺害、母親(35)の顔面に大ケガを負わせた。
 男は続いて、近くの小学校に向かい、殺害された子供3人の姉(9)とそのクラスメイト(9/女子生徒)、教員(40)を襲った。3人は腕や顎、頭部を切られた。
犯人に精神病歴はないという。警察が犯行動機について捜査中だ。
(5月18日スター)

GST無しでも歳入はまかなえる:前中銀総裁

(マレーシア/経済) 物品サービス税(GST)を撤廃してもマレーシアは必要とする歳入をまかなえるとの見解を、マレーシアの中央銀行バンク・ネガラ前総裁であるゼティ・アクタル氏が5月14日に示した。

正しい方向に向かっている

 「そのためには各プロジェクトの優先度を明瞭にすること、公共部門の効率アップ、無駄を省き新たな歳入源を模索することが重要だ」と述べたゼティ氏は更に、マレーシア経済が正しい方向に向かっていることを確信していると明言し、新政権が設定した100日という期間も政府部門の改革と調整のため適切だともした。
 ゼティ氏は同日、ムーディーズ・インベスターズ・サービス、スタンダード&プーアズ・グローバルレイティングス、フィッチ・レーティングスと個別に会合の席を設け、その後にマレーシアの国営通信社ブルナマの取材に応じた。

不安定な要因は残っている

 14日のマレーシア証券市場の株価(FTSE Bursa Malaysia KLCI)とリンギットの対米ドルレートが共に安定した値動きを見せているのは市場のマレーシア経済への信頼が保たれている証拠かとの問いに対してゼティ氏は、「不安定な要因は残っている。市場関係者はバンク・ネガラ、財務省などが必須の改革に関与し、更に改革を進める能力を保持しているかに注目している。ただし、私たちが国際的な信頼感を作りだせると信じている。より大規模で明るい、良い未来に私たちは向かっているはずだ」との明るい見解を示した。

過去に経験
 
 更にゼティ氏はマレーシアはマハティール政権時代だった1990年半ばにも同様の困難な状況にうまく対応しており、政府プロジェクトの優先順位の割り振りがキーワードだと、次のように解説した。
 「当時、複数のメガプロジェクト実施の結果として、経常勘定赤字がGDPの10%を越えマレーシア経済の不安定要素となっていた。私たちバンク・ネガラはマハティール首相にメガプロジェクトの優先順位を明確にし、実行時期を分散するよう進言した。そして2年後の経常勘定赤字はGDPの4.6%にまで縮小された。同じことを私たちは再び実現できるはずだ」。
(5月14日 The Sun)

GST撤廃でも財源は充分:マハティール首相

(マレーシア/経済) 物品サービス税(GST)を撤廃のための財源は充分にあると、5月13日にマハティール首相がマレーシアの国営通信社ブルナマによるTV生放送で述べた。

反フェイクニュース法

 更にマハティール首相は反フェイクニュース法については、「何が偽ニュースなのかの定義を明確にする必要がある。報道と言論の自由は尊重するが、限度というものがある」との考えを示し、反フェイクニュース法自体を廃案にする考えはないことを明らかにした。
 選挙戦中、マハティール首相は反フェイクニュース法撤廃を公約の一つとして掲げていた。
(5月13日 The Sun)

インスタントカメラ「SQ6」、日本と同時発売

(マレーシア)富士フイルムは5月15日、撮ったその場ですぐにプリントが楽しめるインスタントカメラinstax(インスタックス)シリーズの新たなラインアップとして、スクエアフォーマットのフィルムに対応した「instax SQUARE SQ6」(「SQ6」)を2018年5月25日より発売すると発表した。
 「SQ6」は、さまざまな撮影シーンに適した多彩な撮影機能を搭載。シャッターボタンを押すだけでカメラが自動で周囲の明るさを感知し、最適なシャッタースピードやフラッシュ光量に調整するため、暗い室内でも被写体と背景を明るくきれいに撮影できる(同社)。

マレーシアで同時発売

 「instax SQUARE SQ6」は、マレーシアでも5月25日発売となる。富士フイルムの現地法人フジフイルム(マレーシア)の中村祥敬マネージング・ディレクターが15日に発表した。日本との同時発売はマレーシアのみという。国営ベルナマ、スター紙なども報じた。
(5月15日フジフイルム、スター)

GDP、前年比5.4%増:[第1四半期]

(マレーシア)マレーシアの今年第1四半期の国内総生産(GDP)は、民間部門の拡大や純輸出増が後押しして前年比5.4%増だった。5月17日、マレーシア中央銀行バンク・ネガラが発表した。
 昨年第4四半期の GDPは前期の6.2%増から減速して、5.9%増だった。これで、2四半期連続の減速となる。

GST廃止の影響

 中銀のムハマド・イブラヒム総裁は、新政権が計画する物品サービス税(GST)廃止について、物価が下がるなどインフレに影響を及ぼすとの見通しを示したものの、影響の程度についてはまだわからないと語った。なお、中銀は2018年インフレ率について2〜3%になると予想している。
(5月17日東方日報、スター)