KLで数万人が抗議デモ;ナジブ首相に辞任を要求

(マレーシア) クアラルンプール(KL)で8月29日と30日の2日間、ナジブ首相に辞任を要求する抗議集会・デモが決行され、数万人が参加した。主催は、非政府組織(NGO)の連合である「ベルシ(清廉)2.0」だ。

 「ベルシ4.0」と銘打った、政府系ファンド「1MDB」からの資金流用疑惑に揺れるナジブ首相に辞任を求める大規模な抗議デモ抗議集会・デモは29日午後2時にスタートし、30日午後11時59分まで続いた

 集会・デモはKLのほか、サバ州コタキナバル、サラワク州クチンでも同時に実行されたほか、ロンドンをはじめ海外74都市でも実施された模様だ(外電報道)。マレーシア外務省はこの報道について、反政府集会の主催者・参加者を調査中と発表した
元首相も参加

 29日午後ジョホールバルで座談会に出席したマハティール元首相が夫人をともない、午後7時25分にKL市役所前に突然姿を見せ、「ベルシ4.0」のデモ参加者から歓声があがった。元首相は「1MDB」からの資金(7億米ドル)流用疑惑が発覚して以来、ナジブ首相を厳しく批判している

 警察は事前に「ベルシ4.0」開催は違法と警告していたが、完全に無視されたかたちだ。警察は数千人の警官隊を動員して警戒当たった30日午前に時点では大きな混乱は起きていない。なお、「ベルシ4.0」の参加者は,警察の発表では2万5000人、主催者側は10万人以上が参加、多い時で最高20万人に達したと発表した

 主催者はブリックフィ―ルド、ソゴー・ショッピングコンプレックス、国立モスク、セントラルマーケット、メイバンク本社ビルの周辺を集合地点にし、参加者はこれら5カ所から独立広場方面に向け行進した。「ベルシ2.0」は、31日に独立記念日祝賀式典が開催される独立広場(ルデカ・スクエア)には立ち入らないと発表ずみだが、一部はバリケードを破り広場に入ったようだ。
「ベルシ」
 「ベルシ」は2006年11月23日に正式に結成された市民団体、野党や学者、ジャーナリス等の支援する自由で公平な選挙の実現をめざすNGOの連合体。20071110日に初めて大規模な集会・デモを独立広場で主催。2008年マレーシア総選挙のにクリーン選挙を呼びかける運動を展開し、その影響もあって与党の議席が大幅に減少したとされている

「ベルシ」は2010年4月に再発足し、名称を「ベルシ2.0」とした。「ベルシ2.0」はその後2011年と2012年に「ベルシ2.0」、「ベルシ3.0」と名づけた街頭デモなどを含む市民運動を開催しクリーン選挙を訴えた。

(8月29日、30日スター、東方日報ほか)

9月11日にシンガポール総選挙;8月25日に議会を解散

(シンガポール)8月25日、トニー・タン大統領がリー・シェンロン首相の要請を受けて議会を解散した。これをうけ、第13回総選挙が9月11日に実施される。
 選挙日程だが、立候補届出日は9月1日(火)、選挙運動は9日まで。10日はクーリングオフデーとなる。投票日は11日(金)。11日は祝日となる。
 前回2011年5月の総選挙で、リー首相率いる与党の人民行動党(PAP)は全87議席中81議席を獲得したが、得票率は60.1%と過去最低となった。
 議員定数は前回87議席(27選挙区)から89(29選挙区)に増えた。小選挙区(SMC )は13(前回12)、グループ選挙区( GRC)は16(同15)にそれぞれ増えている。有権者総数は前回2011年の約235万人から今回は約246万人に増加した。
 建国50周年を迎えたシンガポール。野党が初めて全29選挙区でPAPと対決する総選挙で、野党がどの程度まで議席数をのばすかが注目される。

新旧議席定数(選管が7月24日に発表)
               定数     SMC GRC  有権者総数
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2015年     89        13      16        246万0977人
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2011年     87        12      15        235万0257人
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(8月25日チャンネルニュースアジアほか)

ごみ分別制を導入、一方で説明が不十分との声も

(マレーシア)来る9月1日からマレーシアの200万以上の世帯を対象にごみ分別制が導入される。しかし、住民の間からは説明が不十分だとの不満の声があがっている。
 2007年固形廃棄物・清掃管理法では、連邦直轄区のクアラルンプール(KL)とプトラジャヤおよびパハン、ジョホール、マラッカ、ネグリ・スンビラン、ペルリス、ケダの6州で各世帯にごみの分別を義務づけている。これに則って当局は1日からごみ分別を開始する。

2014年に詳細を説明ずみ

 それに先がけアブドゥル・ラーマン都市福祉・住宅・地方自治体相は2014年、家庭のごみを排出源でプラスチック、紙類、段ボール、ガラス、金属、食物廃棄物、粗大ごみ、農業廃棄物など構成に応じて分別する過程について説明していた。
 しかし、ごみ分別の開始を控えて住民の間からは、以下のような戸惑いの声や説明不足に対する不満の声が続出しているのが現状だ。

 ■「政府は、法律に従わない人を罰する前にまず住民に対する啓発を実施すべきだ」(ジョホール州の公務員、オン・ロウジンさん=26=)。
「ごみの分別自体はいい方針だと思う。しかし施行する前にもっと啓発に努力すべき。内容がよくわからないことに罰金を払うのは賛成できない」(クアラルンプール・バンサー在住のプログラム・マネージャー、リシェン・フィリップさん=33=)。
「ごみ分別制の発表についてが新聞の記事で読んだが、それ以外の情報を得ていない。ごみ回収容器がどこに設置されるのかについての情報もなく、多くの人が何もわからない状態にある」(KL在住の英語教師、ファテン・バハルディンさん=32=)。
(8月21日スター)

UMNOが権力を失えばマレー人は敗北する;ナジブ首相が警告

(マレーシア)ナジブ首相は8月23日、「与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)が権力を失えば、マレー人は敗北することになる」との警告を発した。
 デワン・ワワサン2020ホールで開かれたペルリス州のパダン・ベサル/カナガル/アラウUMNO支部代表大会の開幕に際して首相は、そうならないためにもUMNO党員は党を守っていかなければならないと発破をかけた。

一度失えば取り返せない

 首相は、UMNOが権力を失った場合にマレー人が追い込まれる状況についてマレー語の辞書の言葉を引用して,以下のように述べた。
 「マレー人が頭を垂れれば、途中で挫折することになるという人やマレー人は二度と力を取り戻せないという人がいる」、「だからこそ、党内の問題を解決し、UMNOが政権にとどまれるようにしなければならない」。

試練に耐えよ

 「UMNOはこれまでに創設者が党を去って別の党を結成したり、党宗教局がイスラム党PASを創設。UMNOが差し止め処分を受けたり、現職総裁が総裁選で薄氷の勝利をおさめるといった事態。さらには1997年のアジア金融危機といった試練に直面してきた」
 「だが、我が党は毎回危機から抜け出してきた」とナジブ首相は強調し、「長年の試練を経てきたUMNOは強固で、世界がマレーシアを模範あるいは成功をおさめた国とみなすまでに政治的、経済的、社会的な風土を変革させてきた」との自負を示した。
(8月23日ベルナマ)

1MDBのエグゼクティブらの捜査、スイス検察庁が開始

(マレーシア)スイスの検察庁 (OAG)は8月24日、マレーシアの政府系投資ファンド「ワン・ マレーシア・デベロップメント(1MDB)」のエグゼクティブ2人と関係者(複数)の違法行為について捜査を開始すると発表した。外電が報じた。容疑はマネーロンダリング(資金洗浄)ほか。
 これに先立ち、19日、スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)が、スイス国内の銀行を介しての1MDB関連の取引がなかったかの捜査を開始したと発表していた。
 今年7月、巨額債務を抱える1MDB社の資金およそ7億米ドルが、シンガポールにあるスイス系銀行の口座からナジブ首相の個人口座に入金されていたとウォール・ストリート・ジャーナルが報道し、マレーシア政界を揺るがしている。
(8月24日スター)

女性患者の局部画像をアップ;ジョホール州の医師

(マレーシア)ジョホール州にある病院の医師が手術室で撮影した女性患者の局部画像がSNSで流れ、州保健局が調査に乗りだした。英字紙ザ・スターが8月24日に報じた。
 「州保健局は、問題の画像をアップした医師と所属する病院を特定した。既に調査を開始している」(ジョホール州保健・環境委員会のアユブ・ラーマン委員長)。
 英字紙ザ・スターの報道では、この「とんでも」医師は、タマン・マウント・オースチン近くにある病院に勤務する20代の男という。
(8月24日スター)