マレーシア、リオパラリンピック男子100メートルで金

(マレーシア)9月7日にはじまったリオパラリンピックで9月9日、陸上競技 男子100メートルT36(脳性マヒ部門)に出場したマレーシアのモハンマド・リジュアン選手(28)が見事に金メダルの栄冠を勝ち取った。

マレーシア選手、初の金

 マレーシアがパラリンピックに参加して44年、マレーシア人選手が金メダルを獲得したのはこれがはじめて。ナジブ首相とザヒド副首相が早速祝福のコメントを発表、「素晴らしい、歴史的な出来事だ」と賞賛した。モハンマド・リジュアン選手の記録は12.07秒、大会新記録である。
  同日、リジュアン選手に続き、モハンマド・ジヤド・ゾルケフリ選手(25)が男子砲丸投げF20(知的障害者部門)で16メートル84センチ(5投目)の世界新記録を樹立し優勝した。これがマレーシアにとって2つ目の金メダルとなった。
 翌10日には男子F20(知的障害者部門)走り幅跳びに出場したアブドラ・ラティフ選手(19)が優勝した。7メートル60センチの世界新記録で、文句なしの金メダルである。

報奨金は100万リンギ

  マレーシア国家スポーツ理事会の報奨制度下、オリンピックとパラリンピックで金メダルを獲得した選手には100万リンギの報奨金と終身年金5000リンギ(月額)が贈られる。この他、民間企業から住宅や車をプレゼントされる場合が多い。
 12日、格安航空業者大手のエアアジアは、パラリンピックで金メダルを獲得したマレーシアとASEANの選手に終身無料搭乗パスをプレゼントすると発表した。フェルナンデスCEOは8月24日にオリンピックで優勝したASEANの選手を対象にした同様のプレゼントの計画を発表済みだ。
(9月10日、12日スター)

KL市役所幹部を収賄等で起訴

(マレーシア)クアラルンプール市役所プロジェクト運営管理部のサイド・エフェンディ部長(54)が9月9日、収賄と資金洗浄、100万リンギ単位の資産を不正取得したなど計18件の罪状で裁判所に起訴された。

MACCが逮捕

 罪状の内訳は、家族のために290万リンギ相当の資産を不正取得した収賄容疑9件と、150万リンギの資金洗浄の容疑9件。マレーシア汚職防止委員会(MACC)法と刑法、資金洗浄対策法、テロ資金調達法違反に問われた。
 同被告が賄賂として受け取った資産として2009年3月に妻のために受け取った93万リンギ相当のショップハウス、13年9月から14年10月にかけて妻や子ども、母親のために収賄したコンドミニアム8戸があげられた。

資金洗浄の疑いも

 同被告はまた、2012年3月から13年3月にかけて複数回の銀行取引を通じての資金洗浄の容疑もかけられている。
 アラウディーン判事は、保釈金100万リンギを支払い、保証人1人をつけることを条件に保釈を認めると決定。同時にパスポートの裁判所への提出を命じた。
(9月9日NST)

「アンワルと共闘できる」:元首相

(マレーシア)新党・ブミプトラ団結党(PPBM)を率いるマハティール元首相は9月9日、団体登録局(RoS)でムヒディン前副首相らと登録証書を受け取ったあと記者団の質問に応じ、「民主行動党(DAP)のリム・キットシアン前書記長と一緒にやれるなら、アンワル元副首相と一も緒に行動できない理由はない」と、与党連合・国民戦線(BN)政権打倒に向けた共闘が可能との考えを示した。
 野党連合・希望同盟(Pakatan Rakyat)にPPBMが参加するかどうかについては、マハティールPPBM名誉議長は次のように語った。
 「全マレーシア・イスラム党もそうだが、野党が団結しなければBN打倒の夢はかなわない。アンワルと対面した際、人民公正党(PKR)との共闘については話していない。ともあれ、野党間で争っていては選挙で敗北する。野党は大同団結し、BN候補と一騎打ちの態勢を整えねばならない」。

アンワル氏に相談

 人民公正党(PKR)のNO2、アズミン・アリ筆頭副総裁(セランゴール州首相)は11日、PPBMとの共闘は必要だが、それには党の実質的最高指導者であるアンワル氏の同意を得なければならないと語った。
  10日、PPBMのムクリズ・マハティール副総裁(前ケダ州首相)は「元正副首相の対話(先頃KL高裁の法廷で18年ぶりに実現したマハティール氏とアンワルの対面)がPPBMとPKR両党の正式な協力合意につながることを期待する」と語った。アズミン氏のコメントはこのムクリズ氏発言について考えを明らかにしたもの。
(9月9日NST、12日サン)

漁船の(比)乗組員3人を拉致

(マレーシア)サバ州東部センポルナ沖合に浮かぶポムポム島付近の海上で9月10日夜、漁船の乗組員3人が武装グループに拉致された。
 州警察本部の発表では、3人は仲間13人と乗り組んでいたフィリピン人漁師のサミさん(30代)、ロロイ・アルピンさん(30)、マスリンさん(50代)だ。武装した覆面姿の7人により午後10時40分頃、スピードボートで連れ去られた。
 これまでの調べで、漁船は午後4時頃出航して操業中だった。武装集団は船内を家捜しのあと、フィリピン南部方面に逃走した。身代金要求の有無は不明だ
(9月11日ベルナマ通信)

Umnoの古参幹部が突如離党

(マレーシア)与党・統一マレー国民組織(UMNO)のジョホール州支部連合会の幹部2氏が9月9日、突如離党を発表した。
 ゲランパタ支部のバハロム・アブドル・ガニ終身部長が9日に開かれた支部大会の席上、「党指導部を信用できなくなった」として、離党すると述べた。
 カイリ支部長は、「バハロム氏の支部に対する長年の貢献に感謝する」と大会後の記者会見で語り、その一方で同氏の離党の影響は党支部には及ばないとも強調した。
  バハロム氏は1994年にゲランパタ支部を設立した人物。1995年~2004年の10年間州議会議員をつとめた、州与党に一定の影響力を持つベテラン政治家だ。

クライでも離党者が

 同日、ジョホール州クライでも離党者が出た。UMNOクライ支部のトスリン・ジャルバンティ副支部長が支部大会で演説し、離党を発表した。
 「49年間守り続けた党の旗を今、友人でもあるザイナル・アイビディン・ジディン支部長に返す。全国の全ての支部長がマレー人の利益を擁護すべくUMNOを支持するよう希望する」と述べた。
 トスリン氏は、党を除名されたムヒディン前副首相の側近。ジョホール州は州首相を長年つとめたムヒディン氏の地盤で、今後も多数の離党者が出る可能性がある。
 同氏とバハラムの2氏は、1MDB疑惑の起きた昨年、ナジブ首相に辞任を要求した党内グループに属していた。離党は時間の問題だったようだ。

PPBM発足後、初の動き

 マハティール元首相が率いる新党、マレーシア・ブミプトラ団結党(Parti Pribumi Bersatu Malaysia 、PPBM)は9月9日、団体登録局(RoS) から登録の認可を得た。2氏はPPBM発足後、はじめてのUMNO離党者となった。
(9月10日スター)

妊婦の夫も陽性と判明:ジカ熱

(マレーシア)9月7日、マレーシアで初の妊婦(27)のジカ熱感染がジョホールバルで確認された。その後、感染源は夫であることが9日までに判明した。
 厚生省発表では、ジョホールバルのタマン・デサ・ハルモニ(Taman Desa Harmoni)に妻、義母と同居する男性(25)は毎日勤務先のあるシンガポールに出かけており、同国でジカ熱に感染した可能性が高い。妻は夫から感染したと、厚生省は推測している。義母は感染していない。また,夫婦の家周辺に住む住民の間にも感染者は出ていない。
 同省によると、この男性は9月9日の時点で確認された、マレーシアで4人目のジカ熱感染者だ。
(9月10日スター、サン)

ジカウイルス感染者、40人?!

(マレーシア)スブラマニアム厚相は9月12日、ジカウイルスに感染した疑いのある人が全国に40人以上いると発表した。
  厚生省は、血液検査の結果を待って、感染者数を発表する。検査は官民の検査センターで実施され、医療研究所 (Medical Research Institute 、IMR)が陽性か陰性かを最終的に判定する。
 世界保健機関 (WHO)によると、マレーシアでは1960年代からジケ熱感染者が出ており、総人口の30%はジカウイルス免疫をもっている。
 この点について、スブラマニアム厚相は、「我が国ではこれまで大掛かりな検査は実施されていない。免疫保有者の実数は不明だ。しかし早くからジカウイルス感染者がマレーシアに存在していたのなら、一定数のマレーシア人の一定数が免疫をもっている可能性は高い」と語った。
(9月12日サン)

平均世帯収入、RM6141:14年

(マレーシア) 民間非営利団体カザナ・リサーチ・インスティチュート(Khazanah Research Institute、KRI)は8月29日、「世帯状況II報告書(The State of Households II report)」を発表した。KRIは政府系ファンド、カザナ・ナショナルがスポンサーとなっている。
 同レポートによれば、2014年のマレーシアの平均世帯収入(月額)は6141リンギ(約15万3550円)で、2012年当時の4585リンギから1556リンギ増加した。
 全体の40%を占める低所得世帯の世帯収入の増加率が、中間層(40%)及びと高所得世帯(20%)の増加率よりも高い点にレポートは注意を促している。
 マレーシアの平均寿命については、2014年で女性が77.4歳、男性は72.5歳だった。1979年当時の女性65.5歳、男性61.6歳から大きく伸びている。
(8月29日スター)

自動車盗難、1日平均60台

(マレーシア)マレーシアでは毎日平均60台の自動車(乗用車、商用車、バイク)が盗まれていて、今年上半期に保険会社が受け取った保険請求額が24億1000万リンギに達した。8月25日、英字紙ザ・スターがマレーシア損害保険協会(PIAM)のマーク・リムCEOの話として報じた。
 マレーシア盗難削減理事会(Vtre)によると、今年上半期の自動車盗難台数は1万17955台(昨年同期は1万2412台)。前年比で5%ほど減少した。
  今年上半期の盗難車の内訳は乗用車4472台、二輪車は6502台、商用車は821台となっている。
 盗難車を四輪車の車種別でみると、2014年、2015年共に「プロトン・ウィラ」、「トヨタ・ハイラックス」、「プロトン・イスワラ」が盗まれた台数でトップ3となった。

■2014年の盗難車トップ10
・ Proton Wira (1,268)
・Toyota Hilux (762)
・Proton Iswara (717)
・Proton Waja (694)
・Perodua Kancil (638)
・Perodua Myvi (477)
・Proton Saga (414)
・Proton Satria (273)
・Toyota Vios (252)
・Proton Perdana (243)

■2015年の盗難車トップ10
・Proton Wira (1,214)
・Toyota Hilux (595)
・Proton Iswara (552)
・Perodua Kancil (550)
・Proton Waja (538)
・Perodua Myvi (379)
・Proton Saga (318)
・Proton Satria (238)
・Nissan Vanette (208)
・Honda Civic (200)
(8月21日スター、NST、サン、東方日報)

一風堂、空港T2にもオープン

(シンガポール)ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(福岡市)は9月6日、セルフサービス業態の「イップウドウ・エクスプレス」(IPPUDO EXPRESS)をチャンギ空港ターミナル2の搭乗ゲートエリア内にオープンしたと発表した。
 同社はこれを記念して、9月12日より11月30日まで、空港の2つ(もうひとつは2015年にチャンギ空港ターミナル3搭乗ゲートエリア内にオープン)の「IPPUDO EXPRESS」で当日のANA便航空券半券またはチケット画面を提示すると、ラーメンの麺増量、または缶入りソフトドリンクをプレゼントすると発表ずみだ。
(9月7日力の源ホールディングス)