5月9日までにKLIA2に移転、エアアジアが同意

(マレーシア)安全性にまだ問題があるとしてKLIA2への移転を延期すると発表していたエアアジアが態度を一変、4月15日に「5月9日までにKLIA2に移転する」と発表した。
 エアアジアは、カマルディン・メルヌン会長名で以下のような公式ステートメントを発表した。「予定通り、LCCTが閉鎖となる5月9日までにエアアジアとエアアジア XはKLIA2に移転する。それまでに必要な準備作業を粛々と進めて行く。エアアジアはKLIA2への移転で新たな発展を期す」。 エアアジアはKLIA2のアンカーテナントとなる。ほかにマリンドエア、セブエア、タイガーエア、マンダラエア(インドネシア)がまずKLIA2に入る。
(4月16日スター)

DAPのカルパル前議長が交通事故死

(マレーシア)4月17日未明、民主行動党(DAP)のカルパル・シン前議長(74)が公用でペナンに向かう途中、ペラ州で交通事故に巻き込まれ死亡した。
 カルパル氏と子息のラマカラパル氏、秘書のC.マイケル氏が乗った車は、KLからペナンに向かっていた午前1時ごろ、ペラ州カンパルのグア・テンオウラン近くの南北ハイウェーでトラックと衝突し、カルパル氏とC.マイケル氏が死亡した。
 ラマカラパル氏とお抱え運転手のC・セルバムさんは重傷。事故の詳細はまだわかっていない。カルパル氏は著名弁護士で、3月29日辞任するまで、DAP議長をつとめていた。
(4月16日スター)

マレーシアで初の死者:中東呼吸器症候群

(マレーシア)巡礼で出かけたサウジアラビアで中東呼吸器症候群(MERS)に感染したとみられるマレーシア人男性が3月29日に帰国後発症し、4月13日に死亡した。アジアにおけるMERS感染による死者はこの男性が初めて。
 ジョホール州バトパハ在住のこの男性(54)は帰国後発熱など風邪の症状がみられ、呼吸困難を訴えてスルタナ・ノラ・イスマイル・ホスピタル(Hospital Sultanah Nora Ismail )に入院したが、糖尿病の持病があり、容態が悪化して亡くなったという。
 マレーシア厚生省は、この男性の搭乗したジェッダ/イスタンブール/KLのTK93 とTK60(トルコ航空)の乗客に対して、厚生省とコンタクトをとり検診をうけるよう呼びかけている。
 東京都感染症情報センターによると、MERSに感染すると2~15日の潜伏期を経て、重症の肺炎、下痢、腎障害等を引き起こすという。感染者は50歳代前後で多く、60歳以上での致死率は高い。
 死亡例のほとんどは糖尿病や心肺疾患などの他の慢性疾患を患っていたことがわかっている。このウイルスに対抗するための特別な治療薬やワクチンはない。
 ただ、ヒトからヒトへの感染は限定的で、家族や病院での濃厚接触による感染報告はあるものの、市中において肺炎患者から肺炎患者を連続的に生じさせるような「持続的なヒトからヒトへの感染」は起こっていないとのことだ。
(4月16日スター)

増加傾向示す破産件数:車の売買が原因のトップ

(マレーシア)2007年以降、マレーシアにおける破産件数が増加の一途をたどっている。2007年以降の破産件数の推移をみると、2007年の1万3238件から2008年には1万3855件、2009年は1万6228件、2010年が1万8119件にまで増加した。
 2011年は1万6167件に減ったが、2012年には1万9525件に再び増え、2013年には2万1987件と2万件を超えた。ナンシー・シュクリ首相府相が4月上旬に国会答弁で明らかにした。
 また破産局によれば、2013年12月時点の累計破産件数は25万3635件だった。
 破産に陥った原因としては、車の売買がトップで、2007~2013年の間の合計破産件数の26.54%にあたる3万3570件が車の売買による破産だった。次いで住宅ローンが支払えずに破産にいたったケースが多く、個人および事業ローンが払えずに破産したケースがこれに続いた。
 2007~2013年の間の破産件数のうち、25歳以下での破産は全体の1.5%にあたる1895人にとどまっている。24~35歳の破産件数は2万5552件で、同28.7%となっている。
(4月9日スター)

サンウェーが新しいアトラクションの開設を計画

(マレーシア)セランゴール州ペタリンジャヤにサンウェー・ラグーン、ペラ州にロスト・ワールド・オブ・タムブンという2つのテーマパークを展開するサンウェー・グループが、新たなアトラクションの開発に乗り出す。
 テレビチャンネルなどへのコンテンツ供給業者バイアコム・インターナショナル・メディア・ネットワークス・アジアと提携し、サンウェー・ラグーン・テーマパーク(敷地面積88エーカー)内に開設する、幼児および児童向けの世界的なエンターテインメント・ブランド「ニコロデオン」をテーマにした「ニコロデオン・エクスプローラーズ・オアシス」がそれだ。
 サンウェー・グループのジェフリー・チア会長によれば、アジア初となるこのアトラクションの投資額は1億リンギ、敷地面積は10エーカーで、2015年3月に完成の見込みだ。敷地内に小売店やゲーム、飲食店なども設置する。
 同グループは、米ナスダック上場企業のバイアコム傘下のMTVワールド・ステージと2013年から3年間の業務提携を結んでいるが、ニコロデオンをテーマにした今回のアトラクション開発はそれに続くバイアコムとの提携となる。提携期間は5年だ。
 またサンウェー・グループは、ジョホール州のイスカンダル・マレーシアに2区画で合計728ヘクタールの用地を有していることから、同グループ3つめのテーマパークをイスカンダル・マレーシア内に建設するとみられており、マレーシアにおけるテーマパーク建設に拍車がかかりそうだ。
(4月9日スター)

盗まれる旅券、年平均7000冊

(シンガポール)過去5年間に盗まれたシンガポール旅券は年平均7000冊。4月14日、マサゴス・ズリキフリ上級国務相(外務担当)が国会答弁の中で明らかにした。5年間で3万5000冊も盗まれたことになる。
 一方、偽造旅券や他人の旅券でシンガポールに入国しようとはかった外国人は毎年350人前後いる。議員から出た「マレーシア航空・MH370便に他人のパスポートを使い搭乗した者が2人いたが、シンガポールの旅券が盗難に遭った場合はどうしているのか」との質疑に、同上級国務相は、「盗難旅券は即座にキャンセルし、データベースをアップデートして国際刑事警察機構( Interpo)に通知する」と答弁した。
(4月14日ST)