アンワル元副首相が後任とマハティール首相が明言

(マレーシア)2018年5月の総選挙で希望連盟が勝利し政権の座についてから1年になるのに際してマハティール首相は5月8日、自身が2年で退任し、アンワル元副首相に首相の座を委譲すると明言。元副首相が次の首相に就任するのは既定事項であると強調した。
 首相はまた、誰が後任の首相になろうとも、マハティール首相の指示に従う必要はなく、後継者が自分が最善と思うことを自由に実行できるとして、「院政」を引く意思がないことを明らかにした。

汚職対策が支持率低下の一因

 マハティール首相はまた、希望連盟政権が汚職に対して厳格な姿勢をとっているがゆえに、前政権下における汚職行為によって給与以外の「追加収入」を得ていた特定の人たちが希望連盟に失望感を抱いていることが、政権支持の低下を招く一因となっているとの認識を示した。
 首相は「前政権はさまざまな層に資金のバラマキをおこなったが、これは支持を獲得するための贈賄行為ともいえる」と指摘。希望連盟政権は、贈収賄を拒否するよう国民の心構えを変えていく取り組みを続けていくとの決意を表明した。

一夜にして何事もなすことはできない

 独立系世論調査機関ムルデカ・センターが3月実施した世論調査で、マハティール首相の支持率が前回調査時(2018年8月)の71%から46%に下がり、希望連盟政権に対する支持率も79%から39%にまで半減するという結果が出た。これに関して首相は、「一夜にして何事もなすことはできない。人類がどれだけ賢くて効率的であったとしても、時間が必要だ」と弁明した。
 首相は、初めて首相に就任した1981年からの1年間について言及し、「政権樹立の2年目にやっと政策や政権運営手法について学びはじめ、実行に移せたのは3年目以降のことだった」と振り返った。現政権も同様の経験をしているところだとも語った。
 マレー人が希望連盟政権に不満を抱いていることに関しては、「前政権が取り巻きを優先してマレー人に公平な機会を与えなかったツケが表れている。野党は経済や政治思考の面で弱い立場にあるマレー人社会につけこんで、不安を煽り、政府に揺さぶりをかけるための安易な手段として利用している」と指摘した。

トランプ米大統領よりひどくない

 希望連盟政権で担ってきた指導性の自己評価ついて首相は、「トランプ米大統領よりひどいとは思わない。また英国やフランス、スペインなどほかの国の指導者よりも悪いとは思っていない」と語った。
 1981年から2003年にかけて首相を務めた際に打ち出した、2020年までの先進国入りをめざす「ビジョン2020」に関しては「前政権がその目標を達成不可能にしてしまったので、2025年に先送りするというのが現状での計画だ」との考えを示した。
(5月8日ベルナマ通信)

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