FELDAの再生に向け白書を提出

(マレーシア)アズミン・アリ経済相が4月10日、ナジブ前政権の運営ミスにより多大な損害を被った連邦土地開発庁(FELDA)およびその子会社の再生に向け、白書を国会に提出した。白書では、2011年から17年まで長官を務めたイサ・サマド前長官をはじめ、少数の個人の手に権限が委ねられ、FELDA内での相互抑制と均衡(チェック・アンド・バランス)が働かず、過大投資などの資金乱用を重ね、多額の損失を出すにいたったと問題点を指摘した。
 白書の主な内容は以下の通り。
●FELDAは、2012年に子会社のFGVホールディングスを株式上場し、105億リンギの資金を調達したものの、13年以降連続して赤字を計上、債務総額は07年時の12億リンギから17年には144億リンギにまで拡大、12倍に増えた。
●FGVの上場で得た資金のうち、少なくとも14億リンギが「いかがわしい取引」(アズミン経済相)に支出された
●2018年5月に実施された総選挙に先がけて政治的な支援を「買収」するため、FELDAの資金27億リンギが使用された
●インドネシアのイーグル・ハイ・プランテーションの株式取得に市場価格(5億リンギ)の4倍以上となる23億リンギを拠出
●FELDA取締役会の承認を得ることなく、英国のパーク・シティー・グランド・プラザ・ケンシントンを市場価格(1億2800万リンギ相当)を倍以上上回る価格(3億3100万リンギ相当)で取得
●FELDA再生に向け政府は段階的に62億3000万リンギを注入する。資金は無償援助、融資、政府保証といった形で提供する
●パーム油製品への依存度を下げるべく、「スマート農法」「精密農業」技術を導入するために4年間で10億リンギを拠出する
●FELDA用地居住者の生活費ローンや収穫前払い制度の利子支払い支援のため20億リンギを拠出
●FELDA新世代住宅プロジェクトに2億5000万リンギの予算を計上

 アズミン経済相は、当時財務相を兼任していたナジブ前首相が「いかがわしい取引」に関与していたと指摘、「無責任で犯罪的な行為である」と批判した。捜査当局もFELDAの元上層部に対する捜査に乗り出す構えを示している。前政権の新たな資金乱用に対する追及の幕開けとなりそうだ。
(4月11日スター)

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