金正男氏殺害事件のインドネシア人被告を釈放

(マレーシア)北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が2017年2月にセランゴール州セパンの第2クアラルンプール国際空港(KLIA2)で殺害された事件の公判が3月11日、同州シャーアラムの高等裁判所で開かれた。検察側は公判で実行犯とする女性被告2人のうち、インドネシア人のシティ・アイシャさん(27)への殺人罪での起訴を取り下げた。アイシャさんは即座に釈放され、同日帰国した。
 刑法の規定に基づき、殺人罪で有罪になると死刑が適用される可能性もあったが、実行犯とされたアイシャさんとベトナム人のドアン・ティ・フオン被告(30)の2人は、「北朝鮮の男にテレビのいたずら番組の撮影だと聞かされて実行しただけで、殺意はなかった」と無罪を主張していた。
 在マレーシア・インドネシア大使館で記者会見に臨んだアイシャさんは、「とても幸せ。今日釈放されるとは思ってもいなかった」と喜びを表明したうえで、(釈放のために手を尽くしてくれた)インドネシアのジョコ・ウィドド大統領や閣僚、インドネシア大使館職員、そしてマレーシア政府に感謝の念を示した。
 2018年6月にジョコ大統領がインドネシアのボゴールでマハティール首相と会談した際にアイシャさんの釈放を働きかけるなど、インドネシアとマレーシア両国間の会合で事あるごとにこの件が取り上げられ、インドネシア政府の釈放に向けてのマレーシア政府への働きかけが実を結んだ形だ。マレーシア側も、金氏殺害を指示役とされる北朝鮮の男ら8人が事件後に全員出国し、事件の真相解明が困難であることや、隣国との良好な外交関係を考慮し、政治的な判断を下したものとみられる。
 一方、4月に実施される大統領選挙で再選をめざすジョコ大統領にとって、アイシャさんの釈放は好材料となりそうだ。
(3月12日スター)

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