東マレーシアのカボタージュ規制を撤廃

(マレーシア)サバ州サンダカンを訪れたナジブ首相は5月7日、半島部から東マレーシアに向かう貨物船を対象としたカボタージュ規制を6月1日付で撤廃すると発表した。
 サンダカン議会の広場で開催された「愛国精神発揚キャンペーン」(Ekspresi Negaraku campaign )のイベントに出席したナジブ首相は、「撤廃は、州政府と与党連合・国民戦線l (BN) リーダーからの提案に基づき決定された。半島部の全ての港湾からサバ、サラワク、ラブアンの全ての港湾に向かう貨物船が規制から除外される。これにより、カボタージュ規制でサバ州の物価が高騰しているといた議論は無意味となる」と述べた。

規制撤廃の背景

 国内貨物の水上輸送をマレーシア籍船舶に限定するカボタージュ規制は1980年1月に導入された。同カボタージュ規制は1994年の商船法改正により規制が緩和された。2009年にはサバ州・サラワク州の港湾とマレーシア半島を結ぶ一部の航路を外国籍船に開放した。この規制緩和により外国船籍の貨物船は海外から輸入後に積み替えたコンテナ貨物をスパンガル・ベイ、ビンツル、クラン、クチン、タンジュン・ペレパスの5港間に限り輸送できるようになった。
 規制撤廃は、カボタージュ規制で内航航路を外国船が運航できないことが、サバ、サラワク州の物価高の一因になっているという、両州の輸出入業者の不満に対応したもの。マレーシア半島とサバ州・サラワク州との物価の格差解消を目指した。しかし、サバ製造業者連合(FSM)は「 サバ州の物流における高コスト問題に関する調査」を実施し、サバ州の物資の価格がカボタージュ政策により高騰していると指摘。2009年の部分的規制緩和もサバ州の物価抑制に効果を発揮していないとしカボタージュ規制の撤廃を求めてきていた。(http://www.jstra.jp/日本財団/マレーシアの海運関連政策から)

「愛国精神発揚運動」

 「愛国精神発揚キャンペーン」は、今年3月18日にプトラジャヤでスタートした。開始式でナジブ首相は、「内外から突きつけられる挑戦状に、国民は一致団結して立ち向かっていこう。愛国精神こそがマレーシア人の価値観の中心である。これを喪失した者だけがマレーシアにとって不利益な事をしでかす」と述べた。キャンペーンは全国各地で展開されていく。
(5月7日NST)

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