急速に成長する医療ツーリズム産業

(マレーシア/経済) 今年1月、世界規模でリタイア後の転居先を評価している国際機関「インターナショナル・リビング」が「10 Best Places to Retire」というランキングを作成し、その中でマレーシアに第6位の評価を与えた。
 さらにインターナショナル・リビングが作成している「Annual Global Retirement Index」に於いてもマレーシアは「ヘルスケア」と「Fitting In」のカテゴリーで高評価を得た。
 「Fitting In」は外国人に対する地元社会の受け入れ度合いを評価するカテゴリーだ。ここでの高評価は多民族・多文化のマレーシアが自身の特徴を活かし、世界各国から訪れる人々を抵抗なく受け入れていることを示している。

訪問客100万人を記録

 2016年にマレーシアが迎え入れたメディカルツーリズムの訪問客数は100万人を越え、国内病院売上に10億リンギ以上を貢献した。
 マレーシア・ヘルスケア・トラベル・カウンシル(MHTC)の Sherene Azli CEOはこのような数字を明らかにした。
 「2011年のメディカルツーリズム訪問客数は64万3000人だった。 これが2015年には85万9000人にまで増加した。売上でみると、2011年の5億2700万リンギから9億1400万リンギへと、ほぼ倍増した」。

国別の主要市場

 訪問客を国別で見ると、インドネシア、インド、中国、日本、英国、オーストラリアそして中東諸国が主となった。医科別では、心臓病、整形外科、がん、脳神経、不妊治療、美容整形、リハビリテーションが主要分野だ。
 MHTCは厚生省傘下の政府機関で、マレーシア国内のメディカルツーリズム部門のプロモートを主任務としている。MHTCは今年の売上目標を13億リンギに設定しており、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、そして中国を主要市場としている。これは訪問客数、期待される成長率と市場規模をもとにした判断だ。
 なお、MHTCはインドネシア(ジャカルタ)、ミャンマー(ヤンゴン)、ベトナム(ハノイとホーチミン)、中国、インドに駐在事務所を設置している。さらにバングラデシュ、オーストラリア、英国、中東諸国でのプロモーションも重視していきたい考えという。

国際的な評価を受ける国内の民間医療グループ
サンウェイメディカルセンターの場合

 2016年、スペインのマドリッドで開催された、International Medical Travel Journal.インターナショナル・メディカルトラベル・ジャーナル主催のインターナショナル・ホスピタル・オブ・ザ・イアー・アワードの授賞式でアワードを受賞したマレーシアの主要民間医療グループの一つサンウェイメディカルセンターは、海外からの患者受入数が着実な伸びを示している。
 さらにサンウェイメディカルセンターはオーストラリアのヘルスケア基準委員会の認証を受けた東南アジア初の医療機関でもある。
 サンウェイグループの医療事業部門であるサンウェイヘルスケアのラウ・ベンロンMDは、2015年から2016年までの一年間で海外からの患者数が18%増加し、収益は13%の伸びを記録したと明らかにし、国際的に高い評価を得た理由を以下のように説明する(英字紙ニューストレートタイムズ)。

メディカルツーリズムのサービスをワンストップで提供

 --国際的なアワードを受賞できた要因は主に2つだと思います。1つ目は医療サービスだけでなくメディカルツーリズム全体のサービスをワンストップで提供できる点です。サンウェイメディカルセンターはサンウェイリゾートシティの戦略的な要所に位置しています。サンウェイホテル、サンウェイテーマパーク、サンウェイショッピングモールそしてサンウェイ・ユニバーシティが目の前です。メディカルツーリズムの医療サービス以外のプラスアルファの部分を一括して提供できます。
 加えて、私たちの国際患者さまセンターの専従チームが海外130カ国以上からのメディカルツーリズム訪問客に対して、様々な治療プランの紹介、医療費の見積もり、ホテルと移動手段の予約、通訳サービスなどを包括的なサービスを一括して提供しています。昨年、私たちはがん、放射線治療、核医学センターを開設し、包括的な形でがん治療を提供できるようになりました。

最大の資産は人

 2つ目の要因はもちろん、国際的に見ても高水準の医療サービスを提供できていることです。この点に於いて、私たちの最善の資産はスタッフです。私たちの専門医チームの多くはオーストラリア、米国、英国などの海外で研修した優秀な医師陣によって構成されています。さらに看護師やその他の医療スタッフも献身的かつ優秀な人材が揃っています。
 最新の医療技術と経験豊かな医療スタッフに支えられ、サンウェイメディカルセンターは、コンピュータ制御による人工膝関節置換術、パーキンソン病治療の脳深部刺激療法、腹部大動脈瘤へのステンドグラス内挿術、角膜移植などの高度な最新治療を提供する、マレーシア国内初の民間医療機関となりました。
 国別で見ると、インドネシア、中国、バングラデシュ、イエメン、インド、オーストラリア、パキスタン、米国、日本、モルディブが主要な国々です。患者様の多くは30歳以上で、滞在日数は治療内容に応じてかなり多様です。

医療サービスの更なる拡充を目指す

 現在、私たちはタワーCの拡張工事中で今年第2四半期中の完工を目指しています。これによりサンウェイメディカルセンターの病床数は600となり180の診察室、1470ユニットの駐車スペースを保有することとなります。設備拡充に合わせ、さらに専門医、看護師を雇用し、施設のアップグレード、最新医療技術の導入、より万全な医療サービス提供を目指して努力していきます--。
(4月2日 NST)

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