13被告に有罪宣告:サバ侵攻事件

(マレーシア) 2013年2月にサバ州東海岸地区ラハダトゥに侵攻し、マレーシア国軍部隊と交戦し国軍側に多数の死傷者を出した自称スールー王国軍のフィリピン人兵士11人とその協力者のマレーシア人3人に対して、コタキナバル(KK)高裁のステファン・チュン裁判長は13被告に有罪を宣告した。ひとりは無罪となった。
 起訴状によると、罪をおかした期間は2013年2月12日から4月10日だ。14人には国家反逆罪、殺人罪、不法侵入罪、反テロ法違反などいくつもの罪状がつきつけられている。自称スールー王国スルタンの息子と名乗るアミル・バハン・フシン・キラム容疑者らフィリピン人9人は最高死刑の国家反逆罪を問われ、有罪となった。
 ただひとりの女被告ノライダは、ほかの3人とともに最高終身刑のテロ罪を問われ有罪。唯一無罪となったのはフィリピン人のバシル・サミウル(35)である。
  
侵攻事件の経緯

 2013年2月、フィリピン南部のスールー諸島を拠点とする自称スールー王国軍の兵士150人以上がサバ州東海岸に侵入し、ラハダトゥを占拠。サバ州の領有権を主張した。兵士たちはマレーシア国軍との交戦後にフィリピンに撤退した。双方に多数の死者が出た。14被告は、2014年1月6日に起訴された30人(フィリピン人27人とマレーシア人3人)の一部。

<国家反逆罪>
■ Datu Amir Bahar Hushin Kiram(53)
■Atik Hussin Abu Bakar(45)
■ Basad H. Manuel(41 )
■ Ismail Yasin(76)
■ Virgilio Nemar Patulada (52)
■Salib Akhmad Emali( 63)
■Al Wazir Osman( 61)
■Tani Lahaddahi(63)
■ Julham Rashid(69)

<反テロ法違反>
■Norhaida Ibnahi(フィリピン人/女)
■ Abd Hadi Mawan(マレーシア人/52)
■ Timhar Hadi(フィリピン人/39)
■Hadil Suhaili(フィリピン人/68/拘留中に死亡)
(7月25日スター、NST)

コメントを残す